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発車メロディの元祖が再開発受注を開始。新しい時代の発車メロディのあるべき機能とは

ユニバーサルに機能する令和の発車メロディ開発

最先端技術を駆使した音楽制作、音響デザインの総合プロデュースを手掛ける井出 音 研究所(東京都渋谷区、所長井出祐昭)は、新しい発車メロディの開発を受注致します。平成元年にJR新宿駅・渋谷駅でスタートした元祖発車メロディの開発者が、ユニバーサルデザインを踏まえた本来の機能性を再検討し、未来の発車音のスタンダードを制作します。

 

インバウンド観光客にも分かり易い発車メロディへ 新しいスタンダードづくり
JR新宿駅・渋谷駅の発車ベルがメロディに変わる大改革が行われて早30年。以降、電車の発車音はメロディを主体として全国的に広がりました。
中でも、着メロのような形で駅にゆかりのあるアーティストやイメージ音楽を簡略化したメロディが目立ちます。一件分かり易いと思いきや、今後見過ごせないのがインバウンド観光客への認知性。2020年に行われる大きなイベント等の影響で外国人観光客が増加し続ける中、発車音として容易に認識できるものとなっているか、不安が残ります。
そこで弊社は、発車メロディの元祖として現状の問題を改善すべく、改めて開発を開始することと致しました。今後の発車音を考えるにあたり、より機能性や安全性を考慮したスタンダードとなる音開発が必要であると考え、現在の駅メロ風潮に一石を投じます。

本来の機能:認知性と識別性
発車音の基本的な機能は、認知性と識別性にあると考えられます。現在の駅メロはこれらの点がクリアされているとは言えません。
まず、「発車を知らせる音である」ことの認識がしづらい点。電車の発車音が用いられている国は、世界でもあまり多くはありません。つまり、発車メロディに馴染の少ない外国人観光客が駅で初めて聴くメロディを「発車の合図なので気を付けなければならない」と捉え行動することは容易ではありません。カルチャーとしてのエンターテインメント性が強い現在の駅メロは、この点において機能性に欠けると言えます。
また、一つのホームや隣接したホームで複数のメロディーが同時に流れることにより不協和音が必然的に生じ、識別性が低下している現状も見過ごせません。個性がありつつも全体として調和し、かつ識別できるような総合的な機能を考える必要があります。
これらのように「発車の合図だと認識できるか?」「複数の発車音が識別できるか?」という合図としての基本的な機能を改めて見直し、スタンダード化する必要があると考えます。
これらの機能論を踏まえた上で、駅のアイデンティティを付加した発車音の制作が可能です。

元祖発車メロディを支えた理論背景
平成元年に発車メロディが開発された際、世界的にも事例がなかったことから、開発チームは数多くの研究・実験を行い理論づくりを行いました。最終的に「鐘」の音を参考に音響・音楽的分析を通じた開発・制作が行われ、駆け込み乗車が減るほどの大改革へと導きました。

詳細はこちら
https://anglestore.70deg.net/shinjuku/

令和を迎え、時代の問題点も変化した現在の日本。特にユニバーサルデザインを中心とし、駅の報知音の標準化を目指した再制作を開始いたします。現在の音が機能を果たしていると言えるのか、再議論が必要です。

元祖発車メロディの音響分析(スペクトログラム)
元祖発車メロディの音響分析(スペクトログラム)
鐘の音の音響分析(スペクトログラム)
鐘の音の音響分析(スペクトログラム)

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担当:ウラガミ
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井出 研究所

音の未来を創りあげる、最先端集団。
「音」のきもちを表し、「音」に未来を吹き込み、次の音楽分野を切り拓く。
http://elphonic.com

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井出 祐昭 HIROAKI IDE

サウンド・スペース・コンポーザー Sound Space Composer
有限会社エル・プロデュース代表取締役
井出 研究所 所長

ヤマハ株式会社チーフプロデューサーを経て、2001年有限会社エル・プロデュースを設立。最先端技術を駆使し、音楽制作、音響デザイン、音場創成を総合的にプロデュースすることにより様々なエネルギー空間を創り出す「サウンド・スペース・コンポーズ」の新分野を確立。イマジネーションを最大限に喚起する次世代の立体音響システム“ELPHONIC”を開発し、医療・健康分野との関連も深めている。

主な作品として、30周年を迎えるJR新宿・渋谷駅発車ベル、愛知万博、上海万博、浜名湖花博、表参道ヒルズ、グランフロント大阪、東京銀座資生堂ビル、TOYOTA i-REALコンテンツ、TOYOTA Concept-愛i、SHARP AQUOS、立川シネマシティ、世界デザイン博など。

またアメリカ最大のがんセンターMD Anderson Cancer Centerで音楽療法の臨床研究を行う他、科学と音楽の融合に取り組んでいる。最近では、日本ロレアルと共同で髪や肌の健康状態を音で伝える技術を開発。米フロリダ州にて行われた化粧品業界のオリンピックである第29回IFSCC世界大会、PR分野の世界大会であるESOMAR 2017にてグランプリを受賞。

過去の講演として、ユネスコ世界創造都市フォーラム、第46回 日本集中治療医学会学術集会 特別講演、東京北ロータリークラブ卓話、佐賀県医療センター好生館医学会総会、株式会社日立建設設計トーク会2015 招待講演、渥美和彦記念未来健康医療財団設立1周年記念シンポジウム、日本音楽医療研究会第8回学術集会特別講演、日本医工学治療学会第29回学術大会招請特別講演、第15回国際個別化医療学会学術集会特別講演、BMW Studio ONE トークショウ、シブヤ大学、他多数。

著書に『見えないデザイン』(ヤマハミュージックメディア)、『分子の音』(毎日新聞社)。
特集番組として『幸福音』(WOWOW)、『世の中おもしろ研究所』(NHK)、『クリエイターズ・file』(NHK)、『発想の来た道』(ANA)、『未来シアター』(日本テレビ)、『DESIGN TALKS』(NHK WORLD)、他多数。

http://elproduce.com/ , https://70deg.net/

 


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